決定係数を使った(使わない)EAの損益グラフの評価。
はじめに
決定係数は簡単な数式なのでMT5の場合EA自体にOnTester()を使って
一番R2が1に近づくよう最適化に用いることもできます。
しかし、簡単な数式ですが計算の量はまあまあ食うので
なるだけやりたくないのです。
むしろ決定係数みたいな統計解析は理解さえしていれば
人が目視でやってもあまり変わらないというのが俺の持論でそれをいまから説明します。
どれも手数料を含めても勝っています
決定係数の高そうなのを目視で決めます形だけ見てください、
一番上が一番決定係数が良くなりそうです。
3番めが一番悪そうです。
どうです一瞬で優劣が付けれたでしょ?
R2を求めなくても目で見た情報で一瞬で済んでしまうわけです。
もともと人間のほうが優位なことをやるのにプログラムを書く必要はないんじゃね?
見た目でとりあえず仮判定して使えそうならもっと踏み込んで判別しようよってことです。
EAで儲けるためには一番重要なのは作って捨てるサイクルを早めて
バンバン捨てることです。目でさっさとできることは目ですましちゃう。
ようは決定係数の出し方と理論さえわかっていれば良いのです。
ところでこれにはひとつ落とし穴があります。
スキャルピングの超塩漬けするシステムがよく見えてしまうことです、
決定係数のみを見るのではなく必ず結果のタブも開いてチェックするようにしないと
思わぬ落とし穴が開いています。
一番上は負けトレードが実は2つしかありません、
巷には負けすらないものもあります。
どれ位損するか、つまりリスクの部分がすっぽり抜けていると言えます。
2個あるじゃんっていうけどリスクの尺度としては全然足りないじゃん
そんなものを運試し以外で走らせる気にはならないでしょ?
2番めは程よく負けてもなお勝っていて期待損益も結構あります、
結果を見るときは十分な回数(負けも勝ちも)あるかちゃんと見ましょう。
勝ちだけ多かったり、負けだけ多かったり、
買いだけ多かったり、売りだけ多かったりしてないかというのもチェック事項です。
選ぶなら2番めでしょう。
また、スキャルを評価する場合に
期待損益を見るときは傾きbとスプレッドの比率で見るのも良さそうです。
3番めはまあ結果すら見ずに捨てるので見なくていいです、一応載せたけど。
この結果すら見ずに捨てれるようになるための目視なのです。
最後に補足ですがExcelなどで決定係数を出すのはすごい簡単なので
使えそうだなって思ったらちゃんと計算で出してみてもいいかもしれません。
最初に言ったのはEAに組み込むと遅くなるって問題なので。
これにて最初のインディケーターと言いつつシステムの評価方法だったという連載企画終了、
次は続・統計解析的インディケーター。本当に使えるインディケーターかもよ。