スキャルピングをシステムトレードとして分別しなかったわけ
前回・前々回からまた続くので読んでなければ読んでね、
システムの設計・そもそもシステムトレードとは。 - nemui3900’s blog
メゾットBの回数を増やすというのはまさにスキャルピングのことで、なぜこれを狙っていかないかという部分についてお話します。
このメゾットBが一個でも出来たら一発でプロになれるじゃないか?
しかしこれがなかなか曲者です。
このブログ及び俺の考えの中でのシステムトレードと定義した内容ですが、
過去の事象によって未来に影響があると信じて行う機械化されたトレードのこと。
過去の影響力というのは時間軸を縮めて行くとどんどん必要経費に負けていく、
時間が短いとスプレッドだったり手数料だったりに負けていくのです。
過去の事象の影響力と言うのはそれぐらいほんとに大した事無いふけば飛ぶような影響力しか持ち合わせません。
ではどうしてスキャルピングで勝てている人がいるのか?
大きく分けて本物と偽物があります。
ひとつはポジショニングでごまかす売れればいい塩漬けの商品系で運がいい状態、
基本的に外面がいいだけのゴミシステムです。
ただドローダウンが一瞬でバレにくいというので売れてしまいます。
もう一つが本物でくーちゃんのGODSPEEDなどが有名です、
それはレジュームスイッチがあって必要経費が限りなく0になるような時だけ取引するのでしょう、手数料やスプレッドさえなければ余裕です。
ストラテジーは簡単なものでしょう。極端な話一分前と同じ方向に入るだけでも勝てます。
要するに過去の事象なんかよりもっと強力で相手がわかっていても防ぎようのない強い方法をとっていると。
しかしこれだけ強力なものがあるとわかっていても実際にEAでやるひとがほとんどいません。
まずMT4でやる意味がわかりませんし、最速のプログラムの書き方をしなきゃいけなかったり、VPSがどれが注文早いかとか。いろんな業者のヒストリカルデータも精査して作りなおさなきゃ駄目だろうし。
もっともっといろいろなでかい問題を自力で解決する能力があってなお
その性質上(手数料を減らす為)最終的に締め出しをくらうという落ちが見えるからでしょう。
その終わり方を考えた時に儲けようというよりも、もっともっと違う何かのためじゃなきゃやってれないと。
それは昔やねうらおが言っていた【世界確認行動】に近い動機だと思うのです。
ドワンゴの川上会長との対談その後 - やねうらお−俺のボカロがこんなに音痴なわけがない。
まあそれだけじゃなくて、いろいろな業者のどこがいいかとかVPS探しだったりだとかそういうのを兼ねていたんだろうとは思うのですが。
ここまで話せばわかると思いますが
スキャルピングをシステムトレードに入れなかったのは過去の事象の影響力よりも
手数料を0に近づけることのほうによりまくってるので外しているのです。
裁定とかと同じで過去の事象より現在の歪みを利用するのは